【王将戦】展望 藤井聡太王将 菅井竜也八段

王将戦 藤井聡太 菅井竜也

1/7(日)から、王将戦 七番勝負が始まります。藤井聡太王将に菅井竜也八段が挑戦します。勝負の行方を見てみましょう。

日程

王将戦 七番勝負は、1月~3月に行われます。

王将戦 七番勝負 2024
藤井聡太
王将
菅井竜也
八段
第1局
1/7(日)
1/8(月)
三間飛車
封じ手 53手
120手 18:30
栃木県
大田原市
ホテル花月
第2局
1/20(土)
1/21(日)
三間飛車
封じ手 51手
113手 15:26
佐賀県
上峰町
大幸園
第3局
1/27(土)
1/28(日)
向かい飛車
封じ手 45手
94手 16:41
島根県
大田市
さんべ荘
第4局
2/7(水)
2/8(木)
角交換型振り飛車
封じ手 40手
121手 17:52
立川市
オーベルジュ
ときと
第5局
2/17(土)
2/18(日)

大阪府
高槻市
山水館
第6局
3/9(土)
3/10(日)

掛川市
掛川城
二の丸茶室
第7局
3/30(土)
3/31(日)
再度
振り駒
練馬区
白瀧
呉服店
先手 後手

2月~3月には、棋王戦 五番勝負があります。

 2/4(日) 第1局 2/24(土) 第2局
 3/3(日) 第3局 3/17(日) 第4局
 3/26(火)第5局

その結果として、

 2/4(日) 棋王戦 第1局 (富山県)
 2/7(水)8(木) 王将戦 第4局 (東京都)

が、中2日の日程になってしまいました。移動や前日イベントも考えると、殆ど休みがなさそうです。

勝率が安定して8割を超えている藤井王将ですが、中2日の時は5割を切ってしまいます。体力的に厳しいのでしょうか。

2/7(水)8(木) 王将戦 第4局は、藤井王将にとってとても厳しい対局になりそうです。

対戦相手

2023/4月の叡王戦に続いて、振り飛車党の菅井竜也八段との対戦となりました。

両棋士の対戦成績は、藤井王将の 9-4 です。特に参考になりそうなのは、やはり叡王戦 五番勝負なので、振り返ってみましょう。

叡王戦 五番勝負 2023
藤井聡太
叡王
菅井竜也
八段
第1局
4/11(火)
三間飛車
147手
千代田区
江戸総鎮守
神田明神
第2局
4/23(日)
三間飛車
115手
名古屋市
名古屋
東急ホテル
第3局
5/6(土)
三間飛車
163手
名古屋市
か茂免
第4局
5/28(日)
三間飛車
千日手
宮古市
浄土ケ浜
パークホテル
第4局
5/28(日)
三間飛車
千日手
宮古市
浄土ケ浜
パークホテル
第4局
5/28(日)
三間飛車
90手
宮古市
浄土ケ浜
パークホテル
第5局
6/17(土)

柏市・柏の葉
カンファレンス
センター
先手 後手

菅井八段は、2度の千日手含めて、6局全て三間飛車でした。手応えがあったから、そうしたのでしょう。見ていた私にも、藤井叡王は三間飛車に苦しめられている、という感じが伝わってきました。

特にそれがハッキリしたのが第4局です。
第3局で三間飛車に敗れた後だったので、藤井叡王は警戒していたかもしれません。
第4局も菅井八段が三間飛車に組むと、藤井叡王は千日手に逃れました。
指し直しで菅井八段が再び三間飛車に組むと、藤井叡王は再び千日手に逃れました。
再指し直しで菅井八段が三度三間飛車に組むと、藤井叡王は三度千日手の脅しをかけ、菅井八段が中飛車に変えたところから藤井叡王がリードを築いて勝ちました。

菅井八段は再び三間飛車をぶつけてくるかもしてません。しかし、藤井王将は叡王戦で懲りて、三間飛車をしっかり研究してくるでしょう。

そこで菅井八段は他の振り飛車をぶつけてくるかもしれません。その場合は、ゴキゲン中飛車が有力そうです。(角道を開けて戦うのが、昔からの中飛車との違い)2022/8の順位戦・A級では、菅井八段がゴキゲン中飛車で勝っています。

三間飛車・ゴキゲン中飛車以外の可能性としては、四間飛車でしょうか。菅井八段は向かい飛車や、角交換型振り飛車は、あまり指さないようです。