棋王戦 五番勝負 第2局、藤井聡太棋王と伊藤匠七段の対局です。両棋士の対戦成績は、藤井棋王の 7-0 です。
第1局は、後手の伊藤七段が、角換わりから持将棋へと誘導し、引き分けとなりました。AI研究によるところが大きいのですが、決してレールに乗って真っ直ぐ持将棋になったわけではありません。途中何度も緊迫の駆け引きがありました。
例えば、伊藤七段の74手 △56銀に対し、藤井棋王が75手で▲52角と指さなければ、大駒交換にはならず、持将棋にはなりにくかったでしょう。
また、藤井棋王の97手 ▲56金からの手順はワナであり、伊藤七段が102手で△69金と先手飛車を捕獲に行くと、一見、伊藤七段が大駒3枚を手にして点数勝ちするように見えます。しかし、後手玉が追い詰められ、藤井棋王が詰めて勝つという流れでした。しかし伊藤七段は、時間をかけてしっかり読んで、ワナにはかかりませんでした。
このように、緊迫の駆け引きから、かろうじて成立した持将棋でした。伊藤七段は、藤井棋王と同じで、基本 素性の良い手を指す気風です。これまでは、何かの作戦を仕掛けるということは、殆どしない棋士でした。
しかし、竜王戦 七番勝負を 0-4 で敗れて、考えが変わったのでしょうか。藤井棋王は、ピンチになると、ワナを仕掛けてきます。自分も何か作戦が必要だと考えるようになったのでしょうか。
さて、第2局は、伊藤七段の先手です。羽生九段と広瀬九段は、藤井八冠に挑戦するタイトル戦の先手番で、AIでしっかり作りこんだ作戦に誘導して、2勝をあげました。伊藤七段も、先手番で作戦に誘導して、2勝をあげることができるでしょうか。いやその前に、ます1勝です。これまで 0-7 なのですから。
速報ニュース
藤井棋王が勝って 1-0 としました。
棋王戦 五番勝負 2024 | |||||
3 | 藤井聡太 棋王 |
伊藤匠 七段 |
0 | ||
第1局 2/4(日) |
ー | 角換わり腰掛銀 持将棋 引き分け |
ー | 魚津市 新川文化 ホール |
|
第2局 2/24(土) |
〇 | 角換わり腰掛銀 94手 18:28 |
● | 金沢市 北國新聞 会館 |
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第3局 3/3(日) |
〇 | 角換わり腰掛銀 105手 18:53 |
● | 新潟 グランド ホテル |
|
第4局 3/17(日) |
〇 | 力戦(相掛かり) 114手 19:07 |
● | 日光きぬ川 スパホテル 三日月 |
|
第5局 3/26(火) |
再度、振り駒 |
東京都 渋谷区 東郷神社 |
|||
先手 | 後手 |
棋王戦 五番勝負は、
・持ち時間:4時間
・開始:9時
・昼食休憩:12時-13時
・終局見込み:17時から19時辺り
・第1局 引き分けで必要なら第6局を追加
公式 棋譜速報
速報ライブ 自動更新 終了
後手△藤井棋王 先手▲伊藤七段
藤井棋王、おめでとうございます
伊藤七段、お疲れさまでした
▲投了 18時28分
94手 3% △86桂 0:19
93手 3% ▲56金 0:17 ai78金
後手勝勢
92手 18% △87銀
91手 18% ▲同金 17/0:19
90手 19% △76歩 0:22
それにしても正確な終盤の藤井棋王
89手 19% ▲56香 0:36 ai68玉
88手 29% △55角 0:26
87手 29% ▲75歩 ai41角
86手 36% △同銀
85手 36% ▲同龍 0:41
84手 38% △83角 0:30 ai76歩
83手 29% ▲86金 13/0:42 ai78香
後手優勢、魔の夕暮れの伊藤七段
82手 38% △63桂 27/0:38
81手 38% ▲76歩 7/0:55 ai93龍
後手有利、攻め合いで後手が速い
藤井棋王がいつもの流れに持ち込みそう
80手 46% △84歩 5/1:05
79手 46% ▲94龍 8/1:02 ai53金
後手が守れそうな形になりました
78手 57% △同角
77手 57% ▲73桂成
76手 57% △74角 2
75手 57% ▲85桂 3
74手 57% △72銀 37/1:12
73手 57% ▲92龍 74/1:13
72手 57% △55角 4
後手の攻防角、左側で攻め合いへ
しかし先手が速そう
71手 57% ▲同金
70手 57% △87歩成 11/1:53
69手 57% ▲91飛成 68/2:27
68分考えて最善手。
伊藤七段はリードを固めるでしょうか
68手 57% △86歩 88/2:04 ai74角
88分考えて8筋突。
△74角が不安だったのか、それともワナか。
AI読み筋は先手飛車が活躍する形に。
ーー 午後 開始 ーー
午前中 先手の伊藤七段は、藤井棋王の得意の角換わりに誘いました。先手が有利な相腰掛銀へと進む中、後手の藤井棋王は、なんとか伊藤研究を外そうと、変化を仕掛けますが、いずれも伊藤研究の範囲内の模様。
67手、伊藤七段の▲41飛で、藤井研究からは外れた模様。長考して読みふける藤井棋王、果たして解読できるでしょうか。
ーー 午前 終了 ーー
67手 48% ▲41飛 1 ai81飛
伊藤七段はこの手で、
藤井棋王の研究を外した模様。
ならば、伊藤研究と藤井読解力の戦いに。
ここで昼食休憩
66手 50% △同玉
65手 50% ▲同角成
64手 50% △62飛
63手 50% ▲71角
62手 50% △同飛 1
61手 50% ▲82銀 6/3:36
この銀捨て手順は簡単ではないのですが、
6分で指したのは研究範囲でしょうか
60手 51% △同金 4
59手 51% ▲73歩成 6/3:42
58手 52% △54歩 5/3:37
伊藤七段の想定を、何とか変化で外したい
藤井棋王ですが、すべて想定内の伊藤七段
57手 52% ▲74歩
56手 52% △同玉
55手 52% ▲同桂成
54手 52% △同角
53手 52% ▲53角成 2
52手 52% △同歩 4
51手 51% ▲75歩
50手 52% △44歩 3
藤井棋王が結構変化を入れたのですが、
まだ、お互い研究範囲の模様
49手 52% ▲同角
48手 52% △同銀
47手 52% ▲64銀 3
46手 53% △62角
受ける藤井棋王
45手 53% ▲97角 1
中央突破を狙う伊藤七段
44手 54% △63銀
43手 54% ▲同桂
42手 54% △同銀
41手 54% ▲45銀
しかし想定内の伊藤七段
40手 54% △同銀 1 ai同歩
またもひねった藤井棋王
39手 51% ▲24歩 4
38手 51% △65歩 2
これは6筋飛車回りでしょうか?
37手 50% ▲79玉 1
36手 51% △54銀 3
35手 51% ▲29飛 1
想定内か、1分対応の伊藤七段
34手 51% △72金 2
おっ!変化した藤井棋王
33手 50% ▲56銀
腰掛銀、着々と先手有利定石を進める伊藤七段
32手 50% △81飛 2
天彦流 うなだれの形を繰り出す藤井棋王
変化しそうで、まだ変化しません
31手 50% ▲48金
30手 50% △42玉
29手 50% ▲37桂
28手 50% △94歩 1
ここで1分使った藤井棋王
何か変化を考えたのでしょうか
27手 50% ▲96歩
26手 51% △63銀
25手 50% ▲68玉
24手 50% △73桂
23手 50% ▲36歩
22手 50% △64歩
腰掛銀 追従
21手 50% ▲16歩
20手 51% △14歩
19手 50% ▲47銀
18手 51% △74歩
速攻早繰銀の余地残し
17手 51% ▲46歩
先手に有利な腰掛銀宣言
16手 51% △62銀
15手 51% ▲38銀
14手 51% △33銀
13手 51% ▲78金
12手 51% △22銀
11手 51% ▲同銀
10手 51% △77角成
角換わり
9手 51% ▲88銀
8手 51% △34歩
7手 51% ▲77角
6手 51% △32金
5手 51% ▲76歩
角換わりに誘った伊藤七段
自分の得意の相掛かりではなく
藤井棋王の得意の角換わりに
4手 51% △85歩
3手 51% ▲25歩
2手 51% △84歩
1手 51% ▲26歩
ーー 対局 開始 ーー