【王座戦】藤井聡太 豊島将之 徹底予想

【王座戦】藤井聡太 豊島将之

 王座戦 挑戦者決定戦が8/4(金)に行われます。藤井聡太七冠と豊島将之九段の対局内容を予想してみましょう。

2023 王座戦 挑戦者決定戦 藤井聡太七冠
藤井聡太七冠 豊島将之九段
羽生九段 藤井七冠 渡辺九段 豊島九段
斎藤 羽生 藤井 村田 石井 渡辺 斎藤 豊島
大橋貴洸七段 斎藤明日斗五段 久保利明九段 羽生善治九段 藤井聡太七冠 中川大輔八段 村田顕弘六段 木村一基九段 石井健太郎六段 高見泰地七段 澤田真吾七段 渡辺 明九段 斎藤慎太郎八段 近藤誠也七段 本田 奎六段 豊島将之九段

藤井七冠 豊島九段 直近の10局

藤井豊島
先〇23.2.23 朝日杯
藤井誘い 角換わり
後●
先〇23.1.18 順位戦
藤井誘い 角換わり
後●
先〇22.10.17 棋王戦
藤井誘い 角換わり
後●
後〇22.9.30 銀河戦
豊島誘い 角換わり
先●
後〇22.9.5 王位戦5
豊島誘い 角換わり
先●
先〇22.8.24 王位戦4
藤井誘い 角換わり
後●
後〇22.7.20 王位戦3
豊島誘い 角換わり
先●
先〇22.7.13 王位戦2
藤井誘い 角換わり
後●
後●22.6.28 王位戦1
豊島誘い 角換わり
先〇
後●21.11.21 JT杯
豊島誘い 角換わり
先〇

 過去10局は全て角換わり、先手の誘いに後手が素直に応じたものです。この二人の暗黙の了解みたいになっています。豊島九段は一時期 2連勝しましたが、その後は藤井七冠の8連勝。もう1年以上、豊島九段は藤井七冠に勝てていません。

 藤井七冠は王者の将棋を指します。相手から誘いや注文があれば、素直に応じます。何も誘いや注文が無ければ、角換わりに誘います。相手の当たりを正面から受ける横綱相撲です。

 従って戦型は、ほぼ豊島九段の意向で決まるでしょう。

 豊島九段が先手なら、8連敗中の角換わりに再び誘うでしょうか?

 豊島九段が後手なら、何か注文をつけるでしょうか? 何も注文をつけずに、角換わりに乗るでしょうか?

豊島九段 直近の10局

 豊島九段の意向を探る為に、豊島九段の直近の10局を見てみましょう。

相手豊島
近藤誠也
先●
23.7.18 棋王戦
豊島誘い 横歩取り
後〇
永瀬拓矢
後〇
23.7.13 竜王戦
豊島誘い 矢倉
先●
渡辺明
後●
23.7.3 王座戦
渡辺誘い 横歩取り
先〇
斎藤慎
先●
23.6.21 王座戦
斎藤誘い 相掛かり
後〇
稲葉陽
後●
23.6.14 順位戦
豊島誘い 矢倉模様から
横歩取り系力戦へ
先〇
本田奎
後●
23.6.2 王座戦
豊島 三間飛車
先〇
佐藤康光
先●
23.5.23 竜王戦
康光 角交換型振り飛車
後〇
羽生善治
後〇
23.5.8 王位戦
豊島誘い 角換わり
先●
斎藤慎
後●
23.4.28 竜王戦
豊島誘い 角換わり
先〇
藤井猛
先●
23.4.13 竜王戦
藤井 ゴキゲン中飛車
後〇

 豊島九段が自ら仕掛けたものは、横歩取り・矢倉・三間飛車・角換わりとなっています。

 豊島九段は、昨年度までは他の棋士相手も含めて、角換わりや相掛かりを多く指しました。

 しかし藤井七冠との対局がまだ無い今年度、横歩取り・矢倉・三間飛車が特徴となっています。

 8/4(金)の藤井七冠との対局は、この中のどれかを想定します。

戦型予想

豊島九段が後手
 藤井七冠の初手 飛先▲26歩に対し、豊島九段の2手目は角道△34歩で横歩取りに誘います。

 藤井-豊島 戦で、過去に1局だけ横歩取りがあります。20.9.12のJT杯で、まだ藤井七冠が豊島九段に1度も勝てなかった頃です。この時は、先手の藤井七冠が、なんと初手 角道▲76歩で、そのまま横歩取りに。結果、後手の豊島九段が勝ちました。しかしこれは昔の話で、あまり参考にならないでしょう。

 なので、後手の豊島九段が横歩取りに誘ったなら、実質初めてです。

豊島九段が先手
 豊島九段の初手 角道▲76歩から矢倉に誘います。これもこの二人の間では、過去に例がないようです。

まさかの三間飛車
 先後に関わらず、豊島九段の三間飛車があるかもしれません。豊島九段は、昔はオールラウンダーで、ちょくちょく振り飛車を指していました。

 今年の叡王戦五番勝負で、藤井叡王が菅井八段の三間飛車に相当苦しんだことが、キッカケになるかもしれません。