棋王戦 五番勝負 第4局、藤井聡太棋王と伊藤匠七段の対局です。両棋士の対戦成績は、藤井棋王の 9-0 です。
この五番勝負、ここまで 2-0 の藤井棋王、勝てば棋王戦 2連覇となります。
第3局は、先手の藤井棋王が、角換わり腰掛銀から、37手 ▲45桂の変わった形で仕掛けました。研究量豊富な伊藤七段ですが、この形が未経験だったのか、時間を使う場面が増え、藤井棋王がペースを握って行きました。
午後に入って、74手 △16馬で先手有利となった藤井棋王、リードを着実に伸ばして105手で勝ちました。
伊藤七段は、ここまで 0-2 で後がなくなりました。ここまでの3局は、いずれも藤井棋王が最も得意とする角換わり。伊藤七段は、自身が最も得意とする相掛かりを封印しています。先手となる第4局で、満を持して相掛かりに誘導するでしょうか。
ところで、伊藤七段は、日程が極めて厳しい状況です。
先回、第3局でも、
3/3(日) 棋王戦 第3局 藤井聡太 伊藤匠 (新潟)
中1日
3/5(火) 順位戦 C1 伊藤匠 宮田敦史 (東京)
でしたが、今回 第4局でも、
3/17(日) 棋王戦 第4局 藤井聡太 伊藤匠 (栃木)
中1日
3/19(火) 叡王戦 決勝 永瀬拓矢 伊藤匠 (東京)
となっており、叡王戦の挑戦者を決める戦いを、中1日で迎えます。
8割から9割勝つ藤井棋王でも、中2日以内の対局は負けが多いのです。
藤井棋王は、現在 歴代勝率で暫定1位ですが、3/17(日)の棋王戦・NHK杯ともに勝つと、歴代勝率1位が確定します。
速報ニュース
藤井棋王が勝って 3-0 とし、2連覇を決めました。
棋王戦 五番勝負 2024 | |||||
3 | 藤井聡太 棋王 |
伊藤匠 七段 |
0 | ||
第1局 2/4(日) |
ー | 角換わり腰掛銀 持将棋 引き分け |
ー | 魚津市 新川文化 ホール |
|
第2局 2/24(土) |
〇 | 角換わり腰掛銀 94手 18:28 |
● | 金沢市 北國新聞 会館 |
|
第3局 3/3(日) |
〇 | 角換わり腰掛銀 105手 18:53 |
● | 新潟 グランド ホテル |
|
第4局 3/17(日) |
〇 | 力戦(相掛かり) 114手 19:07 |
● | 日光きぬ川 スパホテル 三日月 |
|
第5局 3/26(火) |
再度、振り駒 |
東京都 渋谷区 東郷神社 |
|||
先手 | 後手 |
棋王戦 五番勝負は、
・持ち時間:4時間
・開始:9時
・昼食休憩:12時-13時
・終局見込み:17時から19時辺り
・第1局 引き分けで必要なら第6局を追加
公式 棋譜速報
速報ライブ 自動更新 終了
後手△藤井棋王 先手▲伊藤七段
藤井棋王、おめでとうございます
伊藤七段、お疲れさまでした
▲投了 19時7分
114手 1% △89金
113手 1% ▲同と
112手 2% △75金
111手 1% ▲同金
110手 1% △同角成
109手 1% ▲69銀
108手 3% △64金
107手 3% ▲59金
106手 5% △78角 0:05
105手 5% ▲75金 0:01
1分将棋になった伊藤七段
104手 8% △同金
103手 8% ▲54角
102手 9% △42桂
101手 9% ▲62飛 0:02
100手 9% △54銀 0:09
99手 7% ▲65角 0:08
98手 8% △87角
97手 8% ▲同歩
96手 9% △46飛 0:10
95手 9% ▲28香
94手 12% △同玉 0:21
93手 12% ▲11桂成
92手 12% △26飛
91手 12% ▲46角
90手 13% △22玉 0:24
89手 13% ▲23桂 0:09 ai75金
88手 17% △36飛
87手 17% ▲74と 0:10 ai85銀
後手勝勢、寄せ合いで後手が速い
86手 25% △71飛
85手 25% ▲同金
84手 25% △76銀
83手 25% ▲64と
82手 25% △65銀 0:32
81手 25% ▲74と 0:15
80手 25% △64角 0:36
79手 25% ▲76飛 0:16 ai74と
78手 28% △同歩 0:44
77手 28% ▲24歩 26/0:19 ai74と
後手優勢
76手 33% △81飛
75手 33% ▲86歩
74手 33% △85飛
73手 33% ▲同金
72手 34% △77桂成 0:48
71手 34% ▲85歩 0:45 ai76飛
後手がリードを固めそう
70手 40% △84飛
後手有利を保つのはこの1手のみが続いて
いますが、それを外さない藤井棋王
69手 40% ▲73歩成 0:48
68手 40% △65桂
67手 40% ▲74歩
66手 40% △同桂
65手 40% ▲74歩成
64手 40% △55歩 37/0:51
37分考えて最善手
63手 40% ▲74歩 0:49 ai72歩
後手有利、左側攻め合いで後手が速そう
但し△55歩以外は互角に戻ります
30分以上考え中の藤井棋王
62手 45% △同角 1
61手 44% ▲75歩 23/0:51
60手 45% △31玉 43/1:29
59手 45% ▲79玉
58手 46% △同角
57手 46% ▲同歩
56手 46% △86歩
55手 46% ▲28角 ai37角
54手 49% △54銀
53手 49% ▲77桂
52手 49% △33銀 8/2:29
51手 48% ▲25歩 35/1:23 ai34歩
50手 52% △31角 2
49手 51% ▲同角 9/1:58
48手 51% △55歩 22/2:39
47手 51% ▲26銀
46手 51% △13角 11/3:01
45手 51% ▲36飛 31/2:07
ーー 午後 開始 ーー
午前中 先手の伊藤七段が角換わりに誘うと、藤井棋王は角換わり拒否。NHK杯 決勝で、勇気八段の角換わりの誘いに乗って、すっかり勇気八段の作戦にはまってしまったことへの対策なのでしょうか。
2023/8の王座戦 挑戦者決定戦 ▲藤井 △豊島の後手の形と今回の藤井棋王の形が、20手辺りまで似ています。
しかし今回は、伊藤七段が横歩を取ったことで違う将棋になりました。
ーー 午前 終了 ーー
44手 52% △24銀 19/3:12
ここで昼食休憩
43手 53% ▲69玉 50/2:38
42手 53% △14歩 3
41手 52% ▲35歩 2
40手 52% △65銀 16/3:34
攻め合い模様の駆け引き、
38手まで早い指し手でしたが、
39手から時間をかけた駆け引き将棋に
39手 51% ▲36歩 11/3:30
対して11分考えて守らず攻める伊藤七段
38手 52% △64銀 1
角頭攻めを見せる藤井棋王
37手 52% ▲26飛 1
36手 52% △43金右
35手 52% ▲36飛 1
34手 52% △52金
33手 52% ▲34飛 1
横歩を取って歩得・手損を選んだ伊藤七段
32手 52% △23歩
31手 52% ▲同飛
30手 52% △同銀
29手 52% ▲同銀
28手 53% △同歩
27手 53% ▲24歩
銀交換を目指す伊藤七段
26手 53% △33銀
25手 52% ▲25銀
24手 52% △34歩 1
23手 52% ▲36銀 1
22手 52% △44歩
21手 52% ▲27銀 1
棒銀模様
20手 53% △53銀右
力戦調の将棋に
19手 52% ▲38銀 1
18手 53% △42銀 2
17手 52% ▲28飛 3
54歩取りの誘いには乗らなかった伊藤七段
16手 52% △23歩
15手 52% ▲同飛
14手 52% △同歩
13手 52% ▲24歩 1
12手 52% △54歩 1
先手飛車に54歩を取らせる誘い
11手 52% ▲68銀 5/3:53
5分考えて雁木模様の伊藤七段
10手 52% △41玉 1
戦型分類は消去法で相掛かりに
9手 52% ▲78金 2
2分考えて矢倉・雁木系の準備
8手 52% △62銀 1
なんと角換わり拒否、
NHK杯 羽生戦でも、
角換わりをドタキャンした藤井棋王
去年までは、やらなかったのですが、
今年は角換わり拒否がテーマでしょうか
7手 51% ▲77角
6手 51% △32金
いつも通り同意模様の藤井棋王
5手 51% ▲76歩
角換わりに誘った伊藤七段
4手 51% △85歩
3手 51% ▲25歩
2手 51% △84歩
1手 51% ▲26歩
ーー 対局 開始 ーー