5/31(水) 6/1(木) 名人戦 第5局 渡辺明 藤井聡太 〇藤井竜王 七冠+最年少名人

 名人戦 七番勝負 第4局、渡辺明名人と藤井聡太竜王の対局です。
 藤井竜王は、勝てば七冠と最年少名人を達成します。渡辺名人は、勝てば 3-2 となり、対藤井竜王タイトル戦で、初の2勝目となります。

 ここまでの対戦成績は、藤井竜王から見て、
・通算 19勝4敗
・先手 8勝3敗
・後手 11勝1敗

 渡辺名人相手の後手では、殆ど負けない藤井竜王、ここで一気に決めるでしょうか。

 一方の渡辺名人、第3局で初めて先手で勝ちました。藤井竜王が苦手とする先手矢倉/後手雁木に挑戦してくれたのが幸いしたでしょうか。この名人戦は、雁木・矢倉系で一貫している渡辺名人、先手となるこの第5局も、第3局と同じ戦型に誘導する可能性が高そうです。

 果たしてその時、藤井竜王は、第3局で敗れた形に再度挑戦するでしょうか。チャレンジ精神旺盛な藤井竜王なら、あり得るかもしれません。

達成時期達成年齢
12020/7棋聖渡辺3-1奪取一冠17歳11か月
22020/8王位木村4-0奪取二冠18歳1か月
32021/7棋聖渡辺3-02連覇二冠
42021/8王位豊島4-12連覇二冠
52021/9叡王豊島3-2奪取三冠19歳1か月
62021/11竜王豊島4-0奪取四冠19歳3か月
72022/2王将渡辺4-0奪取五冠19歳6か月
82022/5叡王出口3-02連覇五冠
92022/7棋聖永瀬3-13連覇五冠
102022/9王位豊島4-13連覇五冠
112022/12竜王広瀬4-22連覇五冠
122023/3王将羽生4-22連覇五冠
132023/3棋王渡辺3-1奪取六冠20歳8か月
142023/5叡王菅井3-13連覇六冠
152023/6名人渡辺4-1奪取七冠20歳10か月
藤井竜王は過去15回全て獲得
162023/7棋聖大地七冠?
172023/8王位大地七冠?
182023/10王座永瀬奪取?八冠?21歳2か月
藤井八冠までの道のり

速報ニュース (1手毎の形勢ライブはこの下)

 藤井竜王が勝って 4-1 とし、七冠と最年少名人を達成しました。

名人戦 七番勝負 2023
渡辺明
名人
藤井聡太
竜王
第1局
4/5(水)
4/6(木)
雁木調の力戦
110手
東京都
ホテル
椿山荘東京
第2局
4/27(木)
4/28(金)
矢倉
87手
静岡市
浮月楼
第3局
5/13(土)
5/14(日)
先手矢倉/後手雁木
87手
大阪府
高槻城公園
芸術文化劇場
第4局
5/21(日)
5/22(月)
雁木
69手
福岡県
飯塚市
麻生大浦荘
第5局
5/31(水)
6/1(木)
先手矢倉/後手雁木
84手
長野県高山村
緑霞山宿
藤井荘
第6局
6/13(火)
14(水)

甲府市
常磐ホテル
第7局
6/27(火)
6/28(水)

山形県
天童市
天童ホテル
先手 後手

名人戦 七番勝負は、
・持ち時間 9時間 2日制
・開始:9:00
・昼食休憩:12時~13時
・1日目 18:30を過ぎたら封じ手
・2日目 17:00-17:30 夕食休憩
・終局見込み:2日目 18時から21時辺り

2日目 形勢ライブ 自動更新 終了
後手△藤井竜王 先手▲渡辺名人

藤井竜王、おめでとうございます
渡辺名人、お疲れさまでした

▲投了 18:53
94手 5% △銀打

後手△藤井竜王      先手▲渡辺名人

93手 5% ▲同歩 0:28 ai24歩打
92手 5% △桂打 5/1:24 ai97桂打
91手 4% ▲金合 5/0:34
90手 4% △飛打 18/1:29
89手 4% ▲飛払 ai66金
 逃げ場が広い後手玉、狭い先手玉
 ここも慎重に読む藤井竜王
88手 10% △飛払
87手 10% ▲桂成 ai47歩打
86手 15% △玉上 2
 冷静にかわす藤井竜王
85手 15% ▲桂打 26/0:39 ai62歩打
 勝負に出た渡辺名人

後手△藤井竜王      先手▲渡辺名人

84手 28% △玉上 5/1:49
83手 28% ▲2垂
82手 28% △5打 24/1:54
 AI考え直しで、後手優勢

 2日目 夕食休憩 まで
 2日目午前の段階で、渡辺名人がリードを掴みかけたのですが、難解局面だったのでしょうか、午後に入ってから、藤井竜王のリードとなりました。
 同様なパターンを、何度も見てきたように思います。

 局面は、寄せ合いで後手が速い状況。抜群の終盤力を持つ藤井竜王が、このまま寄せ切るでしょうか。

81手 36% ▲飛5
 ここで夕食休憩
80手 36% △同玉 1
79手 36% ▲桂払 47/1:05
78手 36% △3打
77手 36% ▲同桂成 3
76手 36% △同金 2:19
75手 36% ▲銀打 8/1:55 ai66金
 寄せ合いで、後手が速そう
 後手玉が寄りにくくなった模様
 2日目午後に入って難解局面だったでしょうか

後手△藤井竜王      先手▲渡辺名人

74手 47% △玉左 11/2:41
73手 47% ▲桂打 86/2:03 ai66同金
 この手はどうだったのか

72手 58% △角突
 80分以上考え中の渡辺名人
71手 58% ▲飛3 8/3:29
70手 58% △角打 4
69手 58% ▲飛出
68手 58% △成銀直 72/2:56
 72分考えて、これしかなかったでしょうか

 2日目 昼食休憩 まで
 藤井竜王は9筋絡めた右側攻め合いに出ます。しかし、渡辺名人の攻めが速い局面に入ってしまいます。やはり後手雁木に組むと、藤井竜王の読みが鈍る傾向があるようです。

 チャンスにAI最善手を指し続ける渡辺名人。第3局に続いて勝利を引き寄せられるでしょうか。

67手 58% ▲銀打 1
 渡辺名人は、このままAI通り進めて
 リードを確実にするでしょうか
 ここで昼食休憩に

後手△藤井竜王      先手▲渡辺名人

66手 58% △同角
65手 58% ▲同角 23/3:38
 23分考えて角切
64手 58% △同銀
63手 58% ▲4突 4
62手 58% △銀成 4
61手 58% ▲4突 1
 AI読み筋通り進める渡辺名人
60手 58% △同歩 1
59手 58% ▲2突 62/4:06
 62分考えて突き捨て
58手 58% △銀打 35/4:13 ai65歩
 攻め合いで先手が速い
 藤井竜王はどうしたのでしょう?
 勝負手でもないし。
 この後で勝負手が出るのでしょうか?
 先手は、2筋突捨→4筋攻撃で守備駒引付
 →飛車が2筋突破、というAI読み筋

後手△藤井竜王      先手▲渡辺名人

57手 54% ▲同歩
 封じ手予想が当たった渡辺名人
 20分以上考え中の藤井竜王
 後手は攻め方が難しそうです
 △47銀打から△36銀成がありますが、
 角を取っている間に
 先手の4筋攻撃の方が速く進む模様
56手 54% △9突 20/4:48
 端を突き捨てる藤井竜王

 1日目終了
 敗れた第3局同様に、藤井竜王は再び苦手とする先手矢倉/後手雁木に挑戦しました。
 【名人戦 第3局】藤井竜王 何故苦手な戦型に?

 20手までほぼ同一局面で進みましたが、21手目以降、渡辺名人は角を右へ展開。これを見た藤井竜王は、午後から飛車を6筋へ。これで前例のない形に進みます。

 44手、6筋から仕掛けた藤井竜王は、桂交換に続いて銀交換と清算します。こうなると、渡辺名人の方が攻め易くなったように見えます。果たして藤井竜王の狙いは?

残り時間 藤井竜王 4:48 渡辺名人 5:08

1日目 形勢ライブ 自動更新 終了
後手△藤井竜王 先手▲渡辺名人

▶藤井竜王が56手目を封じました 18:35
 5分過ぎてから封じた藤井竜王、
 渡辺名人は手の広い(迷う)局面で
 藤井竜王に封じさせたようで。

55手 55% ▲右桂 57/5:08
 封じ手15分前ですが、
 残り時間が並んだ所で指した渡辺名人

後手△藤井竜王      先手▲渡辺名人

54手 55% △5筋 18/5:08
 先手には▲37桂から4筋攻撃があります
 後手には△47銀打からの右側反撃が
 あるようですが、、、

53手 54% ▲5筋 4
52手 54% △飛下段 9/5:26
51手 54% ▲6打
50手 54% △同飛
49手 54% ▲同銀 2
48手 54% △同銀 8/5:35 ai75歩
 銀交換で左側清算、ちょっと意外では
47手 50% ▲同歩
46手 50% △同桂 5/5:43
45手 50% ▲同桂 32/6:11
44手 50% △6突 21/5:48
 21分考えて6筋突いた藤井竜王
 桂交換になれば、お互い攻め手ができます

後手△藤井竜王      先手▲渡辺名人

43手 50% ▲角上 69/6:43
 69分考えて角を上がって左側を睨む渡辺名人
42手 50% △飛下段 36/6:09
41手 50% ▲玉左 34/7:52
 菊水矢倉に組んだ渡辺名人
40手 50% △飛6 6/6:45
 飛車の動きで牽制する藤井竜王
39手 50% ▲左桂 2
 態度を決めた渡辺名人、左桂上がって
 左側攻撃を鮮明にするでしょうか
38手 50% △玉左 18/6:51

 1日目 昼食休憩 まで
 藤井竜王は、第3局で敗れた、苦手とする先手矢倉/後手雁木に再び挑戦しました。
 【名人戦 第3局】藤井竜王 何故苦手な戦型に?
藤井竜王は苦手克服に強い決意を持っているようです。
 対する渡辺名人、第3局は▲68角がら右側攻略を目指しましたが、本局は▲37角から左側攻略を匂わせています。
 通常の▲77銀ではなく▲77桂なら左側に強い圧力。対応を考え続ける藤井竜王。

37手 50% ▲9筋 3
 守りの▲77銀か、攻めの▲77桂か
 態度保留の渡辺名人に、苦慮する藤井竜王
 ここで昼食休憩に。

後手△藤井竜王      先手▲渡辺名人

36手 50% △9筋 25/7:09
35手 50% ▲金上 4
34手 50% △腰掛銀 4
33手 50% ▲1筋 3
32手 50% △1筋 10/7:38
31手 50% ▲玉左 2
30手 50% △玉左 16/7:48
29手 50% ▲6筋 1
28手 50% △銀直 9/8:04
27手 50% ▲腰掛銀 6/8:41
26手 50% △右桂 10/8:13
25手 50% ▲銀上 1
24手 50% △7筋 13/8:23
23手 50% ▲4筋 2
22手 50% △6筋 6/8:36
21手 50% ▲角引 2
 大きく角引、▲37角を匂わせます
 ここから第3局とは違う展開に進みそう
 再び、考え中の藤井竜王

後手△藤井竜王      先手▲渡辺名人

20手 50% △銀上 3
 先手右銀以外、第3局に合流
19手 50% ▲3筋 4
18手 51% △金上 13/8:45
 第3局では右銀が先に上がりましたが、
 13分考えて、右金を先に上がった藤井竜王
17手 51% ▲銀直 1
 第3局から、右銀を1マス変えた渡辺名人
 10分以上、考え中の藤井竜王

16手 51% △雁木銀
 これで先手矢倉/後手雁木が確定的に
15手 51% ▲金上
14手 51% △銀上
13手 51% ▲玉左 1
 要望に応じて同一手順を続ける渡辺名人
12手 51% △角上
11手 51% ▲飛先 1
10手 51% △角止 2
 第3局同様に角道を止めた藤井竜王
 先手矢倉/後手雁木のリターンマッチを
 やりたいと言っているようです
9手 51% ▲銀上
8手 51% △角道
 第3局に合流しています
7手 51% ▲角上
6手 51% △飛先
5手 51% ▲金上
4手 51% △金上
3手 51% ▲飛先 1
2手 51% △飛先
1手 51% ▲角道

皆さん、おはようございます!