名人戦 七番勝負 第4局、渡辺明名人と藤井聡太竜王の対局です。藤井竜王は、勝てば 3-1 となり、七冠と最年少名人に王手がかかります。渡辺名人は、勝てば 2-2 のタイに戻せます。
第3局は、後手の藤井竜王が、苦手とする先手矢倉/後手雁木に挑戦しました。
長く互角の形勢が続きましたが、2日目の昼食休憩前の59手で藤井竜王のトラップが成功して、休憩明けから藤井竜王がリードを掴みかけます。
しかし苦手な戦型で読み切れていなかったのか、渡辺名人にリードを奪い返され、その後、確実にリードを積み重ねた渡辺名人が押し切りました。
これで対戦成績は、藤井竜王から見て、
・通算 18勝4敗
・先手 7勝3敗
・後手 11勝1敗
となりました。渡辺名人としては、先手では初めての勝利です。
さて、第4局は藤井竜王の先手です。棋王戦は4局とも角換わりでしたが、名人戦では角換わりがまだ1局もありません。先手の藤井竜王が5手目で角換わりに誘った時、渡辺名人の6手目はどうなるでしょうか。渡辺名人の後手での3勝は、全て角換わりです。
速報ニュース (1手毎の形勢ライブはこの下)
藤井竜王が勝って 3-1 とし、最年少名人と七冠に王手をかけました。
名人戦 七番勝負 2023 | |||||
1 | 渡辺明 名人 | 藤井聡太 竜王 | 4 | ||
第1局 4/5(水) 4/6(木) | ● | 雁木調の力戦 110手 | 〇 | 東京都 ホテル 椿山荘東京 | |
第2局 4/27(木) 4/28(金) | ● | 矢倉 87手 | 〇 | 静岡市 浮月楼 | |
第3局 5/13(土) 5/14(日) | 〇 | 先手矢倉/後手雁木 87手 | ● | 大阪府 高槻城公園 芸術文化劇場 | |
第4局 5/21(日) 5/22(月) | ● | 雁木 69手 | 〇 | 福岡県 飯塚市 麻生大浦荘 | |
第5局 5/31(水) 6/1(木) | ● | 先手矢倉/後手雁木 84手 | 〇 | 長野県高山村 緑霞山宿 藤井荘 | |
第6局 6/13(火) 14(水) | 甲府市 常磐ホテル | ||||
第7局 6/27(火) 6/28(水) | 山形県 天童市 天童ホテル | ||||
先手 | 後手 |
名人戦 七番勝負は、
・持ち時間 9時間 2日制
・開始:9:00
・昼食休憩:12時~13時
・1日目 18:30を過ぎたら封じ手
・2日目 17:00-17:30 夕食休憩
・終局見込み:2日目 18時から21時辺り
2日目 形勢ライブ 自動更新 終了
後手△渡辺名人 先手▲藤井竜王
公式 棋譜動画
藤井竜王、おめでとうございます
渡辺名人、お疲れさまでした
△投了 16:45
69手 91% ▲角打 3
すかさず角を打つ藤井竜王

68手 91% △飛打 4 ai62銀
寄せ合いで先手が速い
読み筋が分かり易くなってきました
67手 80% ▲同銀
66手 80% △角飛交換 4
65手 80% ▲銀引
64手 80% △4突 13/1:36
63手 80% ▲角打 2
62手 80% △角打 27/1:49
61手 80% ▲7突 7/2:08 ai83角打
が、藤井竜王の選択は確実な方法
先手玉 入玉ルート確保で負けをなくす
60手 83% △玉左 2 ai34銀
当AIは▲83角打で先手が勝てると、

59手 80% ▲同歩
58手 80% △同角
57手 80% ▲同角 3
56手 80% △7突 1 ai45歩
55手 73% ▲9突 6/2:18
54手 74% △飛下
勝率はそこそこ差がつきましたが、
読み筋は、そんな簡単に先手が勝てる
感じではありません
53手 74% ▲玉引
52手 74% △玉叩 3
51手 74% ▲同玉 72/2:24
50手 74% △8叩
補給した歩で叩き返す渡辺名人、
再度叩けば拠点が残ります。
慎重に読む藤井竜王、70分以上考え中、
藤井竜王がこれだけ考えているので、
局面複雑化に成功したのでしょうか。
49手 71% ▲飛叩
48手 71% △同飛 114/2:22
114分考えて歩を補給
昼食休憩
昨晩から左側で攻め続けた渡辺名人でしたが、藤井竜王にうまく対応されてしまいます。
2日目に入って、44手で勝負気味に出ましたが、これもうまく対応されそうです。
形勢不利かつ、残り時間が藤井竜王より少なくなった渡辺名人、午後から勝負を成功させられるでしょうか。
47手 71% ▲飛叩 7/3:36
50分以上考え中の渡辺名人

46手 71% △角引 4 ai96香
飛車に当たる位置に引いた渡辺名人
45手 65% ▲玉左 6/3:43
44手 65% △角出 80/4:20 ai96香
攻め合いで先手が速い。
後手は激しく攻めても、角を取られると
先手玉に右側に逃げられてしまいそうです
渡辺名人は、勝負気味に出たのでしょうか

43手 56% ▲歩払 15/3:49 ai95歩
香を払わず、歩を払いました
この方が局面単純化になりそうです
すなわち、間違え難くする方法。
予定が狂ったのか70分以上考え中の渡辺名人
42手 59% △桂打 3
AI考え直して、数手遡って先手寄りに
ここは際どい攻防でしょうか
41手 59% ▲同銀
40手 59% △同桂成 6/5:43
39手 59% ▲左桂 79/4:04
封じ手は予想通り
藤井竜王が79分考えたのは、
その後受け切れるかどうかでしょうか。
1日目
第2局と同様に、後手の渡辺名人が振り飛車陽動を仕掛けましたが、今回は雁木へと進めました。
左美濃に組んだ藤井竜王に対して、居玉のまま飛角桂で左側を攻めます。しっかり固めて細い攻めをつなぐことが多い渡辺名人にしては、かなり積極的な攻め方でしょうか。
藤井竜王の経験が少なそうな形に誘うという点で、渡辺名人の今期名人戦は一貫しているようで。
残り時間 藤井竜王 4:04 渡辺名人 5:49
1日目 形勢ライブ 自動更新 終了
後手△渡辺名人 先手▲藤井竜王
公式 棋譜動画
▶藤井竜王が39手目を封じました
38手 59% △8叩 57/5:49 ai同香
57分考えて桂を叩いた渡辺名人。
桂を跳ねさせ桂交換に▲77同銀
更に△65桂打で桂銀交換に▲77同玉
そこで△86角と飛び込む手順がある模様。
居玉なので反撃のある攻撃はマイナス評価。
70分以上考え中の藤井竜王、
対応を間違えると大怪我するでしょうか

37手 54% ▲9打 10/5:23
後手は、飛または角を犠牲に左側突破の
手順があるようです。が、居玉なので、、、
36手 54% △香出 12/6:46
35手 54% ▲同歩 9/5:33
34手 54% △8突 1
居玉のまま、飛角桂で左側を攻める渡辺名人
第2局とは全く違う展開となりました
33手 53% ▲角上
32手 53% △桂跳 7/6:59
31手 53% ▲同歩 38/5:42
放置で2筋攻撃もありました
30手 53% △9突 20/7:06
角の利きで、いつでも端攻めできるように
29手 52% ▲3突 2
28手 52% △角引 53/7:26
53分考えて、角引
27手 52% ▲飛浮 98/6:22
98分考えて、2筋から行く藤井竜王。
今度は渡辺名人が40分以上考え中、
後手は角引から8筋角交換など
昼食休憩
第4局は、第2局と似た出だしとなりましたが、後手の渡辺名人が雁木に進めました。
対する先手の藤井竜王は、左美濃から3筋仕掛けへ。袖飛車(飛車を3筋)で3筋攻撃か、或いは2筋攻撃か、というところで昼食休憩に。
26手 52% △右桂 7/8:19
再び、50分以上考え中の藤井竜王
3筋から行くか、2筋か、

25手 52% ▲3突 2
先手には袖飛車3筋攻撃があります
24手 52% △飛先 15/8:26
23手 52% ▲銀直 31/8:02
31分考えて、とりあえず左美濃
その先に雁木の含み
22手 52% △7筋 4
▲88銀か▲78銀かで悩む藤井竜王
30分以上考え中
21手 52% ▲早繰銀 13/8:33
20手 52% △5筋 7/8:45
19手 52% ▲金上 5/8:46
18手 52% △金上 1
17手 52% ▲玉左 2
16手 52% △金上 2
渡辺名人は、雁木に決まりでしょうか
藤井竜王は、左銀を動かさずに態度保留

15手 52% ▲銀上 2
第2局とよく似た展開ですが、
左銀より先に右銀を上げる藤井竜王
14手 52% △雁木銀 2
13手 52% ▲角上
12手 52% △飛先 1
飛先を突いた渡辺名人ですが、
まだ振り飛車・銀冠の可能性も
11手 52% ▲3筋
10手 52% △角上 1
9手 52% ▲飛先 2
8手 52% △銀直
雁木か振り飛車に
7手 52% ▲9筋 1
6手 52% △9筋 1
渡辺名人は、再び振り飛車陽動でしょうか
5手 52% ▲銀上
4手 52% △角止
矢倉・雁木・振り飛車など
3手 52% ▲角道
2手 52% △角道
今回も、角換わりは無さそうです
1手 51% ▲飛先
皆さん、おはようございます!