5/21(日)-22(月) 名人戦 第4局 渡辺明 藤井聡太 〇藤井竜王 七冠に王手

 名人戦 七番勝負 第4局、渡辺明名人と藤井聡太竜王の対局です。藤井竜王は、勝てば 3-1 となり、七冠と最年少名人に王手がかかります。渡辺名人は、勝てば 2-2 のタイに戻せます。

 第3局は、後手の藤井竜王が、苦手とする先手矢倉/後手雁木に挑戦しました。
 長く互角の形勢が続きましたが、2日目の昼食休憩前の59手で藤井竜王のトラップが成功して、休憩明けから藤井竜王がリードを掴みかけます。
 しかし苦手な戦型で読み切れていなかったのか、渡辺名人にリードを奪い返され、その後、確実にリードを積み重ねた渡辺名人が押し切りました。

 これで対戦成績は、藤井竜王から見て、
・通算 18勝4敗
・先手 7勝3敗
・後手 11勝1敗
となりました。渡辺名人としては、先手では初めての勝利です。

 さて、第4局は藤井竜王の先手です。棋王戦は4局とも角換わりでしたが、名人戦では角換わりがまだ1局もありません。先手の藤井竜王が5手目で角換わりに誘った時、渡辺名人の6手目はどうなるでしょうか。渡辺名人の後手での3勝は、全て角換わりです。

速報ニュース (1手毎の形勢ライブはこの下)

 藤井竜王が勝って 3-1 とし、最年少名人と七冠に王手をかけました。

名人戦 七番勝負 2023
渡辺明
名人
藤井聡太
竜王
第1局
4/5(水)
4/6(木)
雁木調の力戦
110手
東京都
ホテル
椿山荘東京
第2局
4/27(木)
4/28(金)
矢倉
87手
静岡市
浮月楼
第3局
5/13(土)
5/14(日)
先手矢倉/後手雁木
87手
大阪府
高槻城公園
芸術文化劇場
第4局
5/21(日)
5/22(月)
雁木
69手
福岡県
飯塚市
麻生大浦荘
第5局
5/31(水)
6/1(木)
先手矢倉/後手雁木
84手
長野県高山村
緑霞山宿
藤井荘
第6局
6/13(火)
14(水)

甲府市
常磐ホテル
第7局
6/27(火)
6/28(水)

山形県
天童市
天童ホテル
先手 後手

名人戦 七番勝負は、
・持ち時間 9時間 2日制
・開始:9:00
・昼食休憩:12時~13時
・1日目 18:30を過ぎたら封じ手
・2日目 17:00-17:30 夕食休憩
・終局見込み:2日目 18時から21時辺り

2日目 形勢ライブ 自動更新 終了
後手△渡辺名人 先手▲藤井竜王
公式 棋譜動画

藤井竜王、おめでとうございます
渡辺名人、お疲れさまでした

△投了 16:45
69手 91% ▲角打 3
 すかさず角を打つ藤井竜王

後手△渡辺名人      先手▲藤井竜王

68手 91% △飛打 4 ai62銀
 寄せ合いで先手が速い
 読み筋が分かり易くなってきました

67手 80% ▲同銀
66手 80% △角飛交換 4
65手 80% ▲銀引
64手 80% △4突 13/1:36
63手 80% ▲角打 2
62手 80% △角打 27/1:49
61手 80% ▲7突 7/2:08 ai83角打
 が、藤井竜王の選択は確実な方法
 先手玉 入玉ルート確保で負けをなくす
60手 83% △玉左 2 ai34銀
 当AIは▲83角打で先手が勝てると、

後手△渡辺名人      先手▲藤井竜王

59手 80% ▲同歩
58手 80% △同角
57手 80% ▲同角 3
56手 80% △7突 1 ai45歩
55手 73% ▲9突 6/2:18
54手 74% △飛下
 勝率はそこそこ差がつきましたが、
 読み筋は、そんな簡単に先手が勝てる
 感じではありません
53手 74% ▲玉引
52手 74% △玉叩 3
51手 74% ▲同玉 72/2:24
50手 74% △8叩
 補給した歩で叩き返す渡辺名人、
 再度叩けば拠点が残ります。
 慎重に読む藤井竜王、70分以上考え中、
 藤井竜王がこれだけ考えているので、
 局面複雑化に成功したのでしょうか。
49手 71% ▲飛叩
48手 71% △同飛 114/2:22
 114分考えて歩を補給

 昼食休憩
 昨晩から左側で攻め続けた渡辺名人でしたが、藤井竜王にうまく対応されてしまいます。
 2日目に入って、44手で勝負気味に出ましたが、これもうまく対応されそうです。
 形勢不利かつ、残り時間が藤井竜王より少なくなった渡辺名人、午後から勝負を成功させられるでしょうか。

47手 71% ▲飛叩 7/3:36
 50分以上考え中の渡辺名人

後手△渡辺名人      先手▲藤井竜王

46手 71% △角引 4 ai96香
 飛車に当たる位置に引いた渡辺名人
45手 65% ▲玉左 6/3:43
44手 65% △角出 80/4:20 ai96香
 攻め合いで先手が速い。
 後手は激しく攻めても、角を取られると
 先手玉に右側に逃げられてしまいそうです
 渡辺名人は、勝負気味に出たのでしょうか

後手△渡辺名人      先手▲藤井竜王

43手 56% ▲歩払 15/3:49 ai95歩
 香を払わず、歩を払いました
 この方が局面単純化になりそうです
 すなわち、間違え難くする方法。
 予定が狂ったのか70分以上考え中の渡辺名人

42手 59% △桂打 3
 AI考え直して、数手遡って先手寄りに
 ここは際どい攻防でしょうか
41手 59% ▲同銀
40手 59% △同桂成 6/5:43
39手 59% ▲左桂 79/4:04
 封じ手は予想通り
 藤井竜王が79分考えたのは、
 その後受け切れるかどうかでしょうか。

 1日目
 第2局と同様に、後手の渡辺名人が振り飛車陽動を仕掛けましたが、今回は雁木へと進めました。
 左美濃に組んだ藤井竜王に対して、居玉のまま飛角桂で左側を攻めます。しっかり固めて細い攻めをつなぐことが多い渡辺名人にしては、かなり積極的な攻め方でしょうか。
 藤井竜王の経験が少なそうな形に誘うという点で、渡辺名人の今期名人戦は一貫しているようで。

残り時間 藤井竜王 4:04 渡辺名人 5:49

1日目 形勢ライブ 自動更新 終了
後手△渡辺名人 先手▲藤井竜王
公式 棋譜動画

▶藤井竜王が39手目を封じました

38手 59% △8叩 57/5:49 ai同香
 57分考えて桂を叩いた渡辺名人。
 桂を跳ねさせ桂交換に▲77同銀
 更に△65桂打で桂銀交換に▲77同玉
 そこで△86角と飛び込む手順がある模様。
 居玉なので反撃のある攻撃はマイナス評価。
 70分以上考え中の藤井竜王、
 対応を間違えると大怪我するでしょうか

後手△渡辺名人      先手▲藤井竜王

37手 54% ▲9打 10/5:23
 後手は、飛または角を犠牲に左側突破の
 手順があるようです。が、居玉なので、、、
36手 54% △香出 12/6:46
35手 54% ▲同歩 9/5:33
34手 54% △8突 1
 居玉のまま、飛角桂で左側を攻める渡辺名人
 第2局とは全く違う展開となりました

33手 53% ▲角上
32手 53% △桂跳 7/6:59
31手 53% ▲同歩 38/5:42
 放置で2筋攻撃もありました
30手 53% △9突 20/7:06
 角の利きで、いつでも端攻めできるように
29手 52% ▲3突 2
28手 52% △角引 53/7:26
 53分考えて、角引
27手 52% ▲飛浮 98/6:22
 98分考えて、2筋から行く藤井竜王。
 今度は渡辺名人が40分以上考え中、
 後手は角引から8筋角交換など

 昼食休憩
 第4局は、第2局と似た出だしとなりましたが、後手の渡辺名人が雁木に進めました。
 対する先手の藤井竜王は、左美濃から3筋仕掛けへ。袖飛車(飛車を3筋)で3筋攻撃か、或いは2筋攻撃か、というところで昼食休憩に。

26手 52% △右桂 7/8:19
 再び、50分以上考え中の藤井竜王
 3筋から行くか、2筋か、

後手△渡辺名人      先手▲藤井竜王

25手 52% ▲3突 2
 先手には袖飛車3筋攻撃があります

24手 52% △飛先 15/8:26
23手 52% ▲銀直 31/8:02
 31分考えて、とりあえず左美濃
 その先に雁木の含み
22手 52% △7筋 4
 ▲88銀か▲78銀かで悩む藤井竜王
 30分以上考え中
21手 52% ▲早繰銀 13/8:33
20手 52% △5筋 7/8:45
19手 52% ▲金上 5/8:46
18手 52% △金上 1
17手 52% ▲玉左 2
16手 52% △金上 2
 渡辺名人は、雁木に決まりでしょうか
 藤井竜王は、左銀を動かさずに態度保留

後手△渡辺名人      先手▲藤井竜王

15手 52% ▲銀上 2
 第2局とよく似た展開ですが、
 左銀より先に右銀を上げる藤井竜王
14手 52% △雁木銀 2
13手 52% ▲角上
12手 52% △飛先 1
 飛先を突いた渡辺名人ですが、
 まだ振り飛車・銀冠の可能性も
11手 52% ▲3筋
10手 52% △角上 1
9手 52% ▲飛先 2
8手 52% △銀直
 雁木か振り飛車に
7手 52% ▲9筋 1
6手 52% △9筋 1
 渡辺名人は、再び振り飛車陽動でしょうか
5手 52% ▲銀上
4手 52% △角止
 矢倉・雁木・振り飛車など
3手 52% ▲角道
2手 52% △角道
 今回も、角換わりは無さそうです
1手 51% ▲飛先

皆さん、おはようございます!